占い師のうら話

著名人の突然の死をどう受け止めるか

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俳優の三浦春馬さんが亡くなられてから、
彼の死に胸を痛めた」「悲しい気持ちが今もずっと残っている
というメッセージが私の元に多数寄せられています。

彼が天国に行けるのかどうか、
そのためには何ができるのか教えて欲しい

というメッセージもありました。

 

こんなにも多くの人の心を惹きつける、
魅力のある人だったのだということを
寄せられるメッセージの多さから感じました。

 

姓名判断や数秘術で占うと、
彼は責任感がとても強い人であり、
情熱を持っている人なんですよね。

けれど、それは表向きの姿であって、
彼の内面はものすごく繊細で、ロマンティストな様子がうかがえます。

 

 

今まで多くのご相談者さんからお話を聞く機会があり、
家族や恋人、友人など身近な人が
突然自ら命を絶ってしまった、というお話をうかがうこともありました。

 

そうしたお話なども総合して私が思うに、
自ら死を選ぶ人に多い傾向として、
責任感が強いが、内面は繊細」という傾向が多く見られました。

 

人一倍の責任や負担を抱え込んで、
誰にも打ち明けられないまま。

 

そう、占いによってあぶり出される三浦さんの姿も
自ら死を選んだ人たちによく見られる傾向と一致しているんですね。

 

自ら死を選んだ著名人として、
最近ではレスラーの木村花さんもいらっしゃいます。

(奇しくもこの記事を書いている9月3日は木村さんの誕生日です。
 これは何の巡り合わせだろう、、)

彼女も
「責任感が強く真面目で、芯の部分は繊細」
という人物として占いの結果で示されます。

 

 

人柄の傾向、自ら死を選んでいる点。


そういった点でお二人は共通していますが、
お二人が自ら死を選んだ背景は異なるようなので、
二人の死を同じものとして、ひとくくりにすることはできないと考えています。

 

 

ここ最近、私の元に寄せられたメッセージの中で目立って多かったものが

自ら死を選んだ人は成仏できないのでしょうか?」とか

地獄に行くって本当なの?

という、三浦さんの死後のことを心配する声でした。

 

私がこれまで目の当たりにしたケースの範囲内での話になってしまいますが、

自ら死を選んだからといって
それが罪となって地獄に行くわけではないようだ

ということが、まず言えます。

亡くなる直前のご本人の心境によるものによるのかもしれませんが、
「もう自分は頑張れるだけ頑張った。これ以上、頑張りようがない。
 この人生にピリオドを打っても悔いはない」
という『やり切った感』のある人は
軽やかに次のステップに向かって進んでいくようです。

 

しかし、自死であっても病死であっても、
心のどこかに悔いが残る人は
「あの時、ああしておけば」とか、
自らの思いによって苦しめられてしまう。

そういう状態のことを
地獄に行く」という表現で表しているのではないかな、と思われます。

 

 

最近思うのが、
亡くなられたご本人が「自分は自分のベストを尽くした」と思ったとしても、
この世に残された人たちがいつまでもメソメソ・くよくよとしていると
なかなか次のステップに進めないのではないか、ということです。

 

次のステップというのは、
新しい命として再びこの世に誕生するのを目指すとか、
この世に生きる人のサポート役を目指すといったことです。

 

特に、自ら死を選んでしまうような責任感が強く繊細な人は、
自分の死によって悲しんでいる人の姿を目の当たりにして
余計に自分を責め、苦しむことにならないでしょうか。

 

そうなると、なかなか次のステップには
進めないのでは、と思われます。

 


仏教の教えによれば、
死後7日ごとに7回、死後の行先を決める
閻魔大王様によるお裁きがあると言われています。

 

よく四十九日法要というフレーズを耳にしますが、
その法要は故人の行先が最終的に決まる日に行われるもので、
故人の親族や近しい人が、
故人の罪が少しでも軽くなって
より良い来世を迎えられるようにという思いを込めて行うものです。

 

ただ、故人の親族ではなくても、
故人の死を悼みながらも敬意を示す、
故人から学ぶ姿勢を持つ、
折に触れて思い出して
「きっと故人も今の自分を見ているに違いない」と
顔を上げて自分の人生を自分なりに前向きに生きることによって
故人の供養になります。

 

 

 

三浦春馬さんも木村花さんも、
生前は戦っている相手は違えど、
戦いの日々を送っていたのではないかと思われますが、

今は安らかに休んでいただきたいですね。

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